TONEの最新モデル「m17」をキッズスマホとして活用できるのか?
その場合の料金と位置情報確認サービスやセキュリティはどうなのか?
キッズスマホとして人気のTONE m17の魅力は何なのか、徹底解説していきます。
TONEの料金プランとm17の端末価格
キッズスマホで人気となっているTONEの料金プラン解説とTONE専用スマホm17の料金を解説していきます。
TONE料金プラン
TONEの料金プランは非常にシンプル!
月額1,000円で、電話もインターネットも出来る!
つまり普通のスマホ同様に使えるのに、月額料金たったの1,000円ポッキリ。
ただし!端末代金が別途必要となりますので、ご注意ください。
TONEの速度
月額料金が安い代わりに、通信速度が500~600Kbpsという速度に抑えられています。
実効速度で20Mbps以上出るキャリア(docomo・au・Softbank)やサブブランド(Y!mobile・UQモバイル)と比較すれば当然遅いです。
参考:格安SIM速度
TONE 通話料
TONEの通話料を表にまとめました。
TONEでは050番号から始まるIP電話を利用している為、他の格安SIMや格安スマホ・キャリアと比較して、固定電話宛ての通話料がやすいのも特徴です。
TONE通話料 | |
---|---|
TONE同士 | 無料 |
携帯電話宛て | 21円/分 |
固定電話宛て | 13円/分 |
TONE同士の通話料が無料となりますが、通信速度が遅い為、大人がTONEを使う場合には、ストレスになるかと思います。
090オプション利用時の通話料
TONEでは、月額950円を追加で支払うことで、「090音声オプション」というオプションサービスを利用することも可能です。
この「090音声オプション」を契約すれば、090,080,070番号を使用することも出来ます。
090オプションを付けない場合、付与される電話番号は050から始まるIP電話番号となります。
他社からMNPで、いままでの番号を使ってTONEに乗り換えたい場合には「090音声オプション」が必須となりますが、キッズスマホとして新規契約で使う場合においては、必要ないオプションといえるでしょう。
また、「090音声オプション」をつける場合、月額料金が1,950円となる為、低速通信の格安SIMのメリットである安さが全くありません。
「090音声オプション」をつけるのであれば、他社MVNOの格安SIMを契約する方が良いでしょう。
また、この「090音声オプション」を利用する場合、通話料も異なりますので注意が必要です。
TONE通話料 090オプション利用時 |
|
---|---|
TONE同士 | 18円/30秒 |
携帯電話宛て | 18円/30秒 |
固定電話宛て | 18円/30秒 |
TONE SMS料金
TONEでSMSを利用する場合、別途SMSオプション(月額100円)が必要となります。
SMS送信料は文字数に応じて、3~30円/通。
送信文字数 | 料金 |
---|---|
1〜70文字 | 3円 |
71〜134文字 | 6円 |
135〜201文字 | 9円 |
202〜268文字 | 12円 |
269〜335文字 | 15円 |
336〜402文字 | 18円 |
403〜469文字 | 21円 |
470〜536文字 | 24円 |
537〜603文字 | 27円 |
604〜670文字 | 30円 |
TONE パケット料金
TONEではパケット料金が掛かりません。
500~600Kbpsという実効速度ではありますが、インターネット使い放題となっています。
ですので、子供がインターネットを使いすぎて高額請求!という心配をする必要はありません。
また、後程くわしくご紹介しますが、
インターネットのフィルタリング機能やアプリのインストール制限も掛けることができますので、お子様のスマホ利用におけるインターネットの脅威に対しても安心して利用できるのがTONEの特徴と言えます。
TONE m17の端末価格
TONE m17の端末価格と分割払いに関して、表にまとめました。
一括価格 |
---|
29,800円 |
一括払いで、29,800円。
分割払いはクレジットカードの分割払いが必須
TONEでは、端末代金の分割払いに対応しておらず、端末代金を分割する場合、クレジットカードの支払回数を指定する必要があります。
仮に24回払いで支払う場合には、約1033円の24回払いとなりますが、別途クレジットカード会社規定の分割払い手数料が発生しますので、ご注意ください。
TONEでできるキッズスマホのセキュリティ機能
TONEは、一般の方でも利用できる格安スマホとなっているため、
キャリアのキッズケータイやキッズスマホと比較して、子供向けに使えるのか不安な方も多いと多いと思いますので、フィルタリングサービスや機能制限など、親が制限出来ることをまとめました。
インターネット閲覧制限
「あんしんインターネットオプション」というオプションサービスを利用することで、
お子様がアクセス出来るサイト・アクセス禁止にするサイトを設定することができます。
「あんしんインターネットオプション」は、親御さんもTONEを契約している場合は無料、お子様がTONEを単独で利用している場合には月額100円掛かります。
4段階の強度でアクセス出来るサイトのフィルタリングが可能となっています。
このフィルタリング機能が中々秀逸で、キャリアのフィルタリング同等の強度を誇っています。
TONEのフィルタリング | 小学生 | 中学生 | 高校生 | 一般 |
---|---|---|---|---|
違法・不法行為 | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
出会い・アダルト・暴力・ギャンブル・飲酒・喫煙 | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
フィッシング・ウイルスなど、セキュリティに問題のあるサイト | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
SNS・掲示板など | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
グラビア・オカルト・懸賞 | ☓ | ☓ | ○ | ○ |
ゲーム・占い・電子書籍・動画配信・芸能情報 | ☓ | ○ | ○ | ○ |
ショッピング・オークション | ☓ | ○ | ○ | ○ |
Webメール | ☓ | ○ | ○ | ○ |
位置情報確認が無料!回数無制限!
お子様のリアルタイムな位置情報をいつでも無料で、専用アプリ「TONE見守り」やPCやスマホのブラウザから確認することができます。
また、キャリアのキッズケータイ等では、位置情報確認をするごとに課金される場合もありますが、TONEの場合、専用アプリ「TONE見守り」からの確認であれば回数無制限!
スマホやパソコンのブラウザから確認する場合、月100回という回数制限が設けられていますが、それでも毎日3回以上確認出来ます。
アプリ利用制限
お子様がTONE m17でアプリをダウンロードすると、自動的に親のスマホにダウンロード通知が届きます。
親御さんは、通知を確認し、そのアプリを許可するか拒否するかを選びます。
親御さんが、許可・拒否の選択を行うまでは、お子様のスマホでは一切起動できない仕様になっているので、勝手に出会い系アプリやSNSアプリなどをインストールしてしまう心配が無いので安心。
格安スマホの中でも、このアプリのインストール制限というのは、TONEならではといえる機能だと思います。
スマホ利用時間制限
また、スマホを利用できる時間を親が制限することができますので、夜にゲームやSNSアプリで夜更かしすることを防げますし、それによる朝寝坊の癖付けを防ぐことも出来ます。
話が脱線しますが、スマホによるブルーライトの影響や生活の乱れ等により、睡眠の質が落ちると、学校での集中力の低下・成績への影響もあるでしょうから、スマホ利用制限が掛けられるのは、特に小学生と中学生向けのスマホとして非常に良いと思います。
TONE m17レビュー
TONEを契約する場合、「m17セット購入」もしくは、「TONE SIM for iPhone」の2種類から選択する必要があります。
つまり、SIMのみ契約はiPhone対象のみで、Androidを使う場合には、端末セット契約が必須となります。
また、Android OSとiOSを比較した際に、セキュリティアプリ・フィルタリングアプリで制御できる項目が、Androidの方が圧倒的に多く、キッズスマホとして利用する場合には、Androidの方が制限項目が多彩ですので、小学生や中学生にiPhoneを渡すのはオススメしません。
m17スペック
TONE m17のスペックがこちらになります。
TONE m17 | スペック |
---|---|
価格 | 29,800円 |
サイズ(mm) | 144×71×8 |
重量 | 148g |
OS | Android 7.1.1 |
ディスプレイ | 5インチ液晶 |
解像度 | HD(720×1,280) |
CPU | Snapdragon 410 |
コア数 | クアッドコア (4コア) |
メモリ | 2GB |
記憶容量 | 16GB |
アウトカメラ | 1,310万画素 |
インカメラ | 500万画素 |
外部メモリ | microSD対応 (最大256GB) |
バッテリー | 2,580mAh |
SIMサイズ | nano SIM |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth4.1 |
対応バンド | GSM: 850/900/ 1800/1900 W-CDMA(3G) : LTE: |
29,800円の端末としては、非力極まりないスペックです。
2013年発売のCPUに2GBメモリと処理能力もかなり低スペック。
いま、3万円出すとなると、「P20 lite」「AQUOS sense lite」なども視野に入ってきますし、スペックでは圧倒的にこれらの端末の方が上です。
TONEの2年総額を考えると、約半額をこの低スペックスマホの端末代金が占めるのが、非常に残念です。
TONEの総評・他MVNOと比較してどう?
月額料金1,000円というのは、一見魅力的ではありますが、低速通信回線であり、端末代金も別途3万円必要となると、2年総額で54,000円程度必要となります。
m17は、性能的に考えても3万円というのはお世辞にも割安とは言えません。
ただし、キッズスマホ向けの画面がm17専用に搭載されているという点では、子供でも使いやすいかもしれませんが、コスパとしては、かなりイマイチです。
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